外壁塗料の種類が簡単にわかる基礎知識
外壁の種類には鉄・アルミ・木材・コンクリート壁・モルタル壁・ALCパネル壁などの外壁があり、屋根の場合はセメント瓦・モニエル瓦・コロニアルと分れます。
どの外壁、屋根素材でも腐食・劣化を起こす為、塗料で劣化を防ぐ必要があります。
劣化から外壁・屋根素材を守る塗料の種類は非常に大まかに分類すると4種類に分けられます。
これは塗料の主成分となる樹脂の種類によっての分類が違ってきます。
外壁塗料の種類は、大きく分けてアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素となります。
塗り替え時期が長いほど塗料の質は上がり、価格も高くなります。
つまりアクリル系の塗料がいちばん安価で、フッソ樹脂系の塗料が高価になるわけです。
それぞれの種類に価格、耐久性などの面で特徴があります。
1. 「樹脂」の種類で耐久性が決まる
1.アクリル系塗料 耐久性4~7年
いちばん安価であり、新築住宅などでは指定がなければ、ほとんどがアクリル系の塗料が使用されています。
難点は汚れやすくクラックが生じやすいこと。
塗料の主成分である合成樹脂がアクリル系の塗料です。
種類も多く、最も経済的な塗料といえます。
2.ウレタン系塗料 耐久性7~10年
アクリル系塗料の欠点を補うためにつくられた塗料で、アクリル系より塗膜が柔らかく仕上がり、下地の動きによく追随してくれる塗料です。
塗料の主成分である合成樹脂がウレタン系の塗料です。
非常に塗膜が強く、耐水性、耐久性に優れています。
3.シリコン系塗料 耐久性8~12年
一般的にはウレタン系より汚れにくく耐久性も高くなります。
現在では、全国的に一番普及している塗料で、価格と耐久性のバランスがとてもよい塗料です。
塗料の主成分である合成樹脂がシリコン系の塗料。
価格と耐久性のバランスで選びたい方は、シリコン系塗料が良いでしょう。
4.フッソ系塗料 耐久性 12~15年
塗装の主成分である合成樹脂がフッ素系の塗料のことです。
優れた耐候性があり、長期間の耐久性を持っています。
フッソ系塗料は、外壁より屋根材の塗料として採用されることが多い塗料。
住宅の外装全体の耐久性を考えて塗装にこだわる場合でも、屋根をフッソ塗装とし外壁部はシリコン系で止めておくバランスでも十分ですが、予算に余裕があるなら外壁にフッソ系塗料を使用する方が良いでしょう。