外壁塗装の失敗しない色選びのポイント6か条!
安易な考えで外観の色を選んでしまうとその先10~15年は同じ色ですので、事前にしっかり考えて愛着のわく色にしたいですね。
自分の好きな色で素敵に変身したい、という気持ちと、周りから変だと思われない色にしたい、絶対に失敗したくないという気持ちが大きいのが事実です。
外壁の色選びの際、何に気をつけたらいいのか。
様々な要素を考慮しつつ、長く使用できる失敗しない色選びをするようにしたいものです。
ここでは、色選びのポイントを外壁塗装のプロが提案させて頂いています。是非、色やデザインを決める参考にしてください。
1. 色選びのポイント
1-1 汚れが目立ちにくい外壁の色を選ぶ
汚れが目立ちにくい外壁の色は淡い色の「中間色」です。
中間色とは一般的にグレー、ベージュやミントグリーンといった淡い色のことを言います。
外壁の汚れは淡い中間色です。汚れで外壁が黒ずんでも真っ黒な汚れではありません。
汚れの色と似ている中間色を外壁の色に選ぶことで汚れが目立ちにくくなるのです。
例えばグレーでも幅が広いのですが、黒ではなく白に近いグレーといった、より汚れの色に近い淡い色を選ぶのが良いしょう。
塗料の性能として汚れがつきにくくなる機能がついた塗料を使用する、というのもひとつの手ですが、選ぶ色によって解決されることもあります。
逆に汚れが目立ちやすい色は白や黒、原色といったはっきりしている色になります。
なかでも一番汚れが目立つのはやはり白い外壁です。
これらは中間色の汚れとの色の差が大きくより目立ちやすいということになります。
白でしたら真っ白ではなく、少しベージュがかった白をおすすめします。
あくまでも目立ちにくいということで外壁が汚れないわけではないので、汚れが目立ちにくい色の外壁にしたいとお考えの方は、コントラストがはっきりしている色は避けた方が良いでしょう。
1-2 落ち着いた色を選ぶ
大切な我が家。
やはり好きな色を選んでしまいがちですが、実際は他の色と調和しやすい茶系、ベージュ系、グレー系などの「落ち着いた色」をベースに選ばれることをおすすめしています。
好きな色はアクセントカラーに入れるのもいいですね。
外壁の色は、美容室でのカラーやお洋服と違って、気に入らなかったらすぐに変えられるものではありません。
迷われたときは赤や青などの原色や派手な色を選ぶよりも、落ち着いた色を選ばれることをおすすめしております。
1-3 街並みに馴染む「景観」
外壁の色、というとまずは家の外観にばかり注目しがちですが、周辺との調和も大事です。京都の例を挙げると「景観」を重んじた色を使用している地域も多いかと思います。
同様に家の外壁の色を決める際もこの「景観」に配慮することで失敗を防ぐこともできます。
自分の家だけ浮いてしまったということにならないように周りとの調和を気にかけて色選びをするのも新たな発見があるかもしれません。
1-4 小さい色見本は要注意
面積効果というのをご存知でしょうか?
よく塗料メーカーや施工店が見せてくる色見本だとひとつひとつが小さく、似た色同士の違いがわからなくなったりしますよね。
面積効果とは外壁の面積が広くなればなるほど色が薄く見えるという現象です。
ですからカラーサンプルでは濃く見えたのに、実際に外壁塗装が終わってみると思ったよりも薄く見えるという失敗が起こりえます。
大きな面積になると、明るい色はより明るく、鮮やかな色はより鮮やかに、暗い色はもっと暗く感じます。外壁塗装の色を選ぶ際に、1辺数センチほどの小さなカラーサンプルが並んだパンフレットを利用するケースがありますが、色にはまったく同じ色であっても、塗ってある面積が小さいとより濃く見える視覚効果があるので注意しましょう。
可能な範囲でA4サイズほどの大きめな面積に塗られた色見本を見せてもらうとよいでしょう。
塗装が終わって何か違う・・・とならないためにも大きめの色見本で確認するようにしましょう。
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